桶川市川田谷　薬師堂ブルーインパルス

旧陸軍桶川飛行学校について

08年6月1日の読売新聞に川田谷の『旧陸軍飛行学校桶川分教場』のことが記載されていた。ちょっと気になったので記述してみた（以前テレビでも放映されたらしいが自分は見ていなかった）。 　 まず、そんなものがこの川田谷にあったこと自体知らない地元の人も多いと思う。（最近まで自分もその一人だったから） 　場所は、いつもお世話になっている総合グラウンド横の高台付近。その建物は昭和12年に建てられたものがいまだに残っており、しかも最近まで住んでいたというから驚きだ。 　記事によると同分教場は1937年（昭和12年）に開設 旧陸軍桶川飛行学校桶川分教場跡地 され、1600人が飛行機の操縦などを学んだだけでなく、終戦直前に特攻隊の訓練基地としても使われた。現在事務室や教室、講堂などは失われているが、兵舎や車庫などの建物が残る。建物の一部は戦後桶川市の管理下で引揚者の住居として使われた。居住者が昨年いなくなったのを機に所有者の国から、桶川市は建物を取り壊した上で敷地面積9500平方メートルを、2010年3月までに返還するように求められているとのこと。 　今、貴重な歴史的な遺産として保存会の人が保存を求めて関係役所に要望書を提出している様子だが、この建物が戦前の建物であることや、あの有名な特攻隊の訓練基地であってしかも最近まで利用され続けたものとして考えると、確かに大変貴重なものであるなあと感じた。（実際に特攻隊の資料を保存しているところといえば、鹿児島県知覧町の知覧特攻平和会館がある） 　しかし、現状は国の所有物であり公園等に利用するにしてもいろいろな制限があること、老朽化が激しく保存には多額の費用がかかること、資料館等にするにも残っている関係資料が少ないこと、などから今後保存に向けての問題はたくさんあるようだ。 　 分教場本部兵舎であったことを示す立て看板